はじめてのG-SHOCK CASIO GW-5000U-1JF

実はこの記事を書いたのは昨年の5月でした。8割完成してましたが、すっかりアップするのを忘れていました。ははは。

先日、初代G-SHOCKの形状が立体商標に登録されたという記事を読みました。

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そもそも他社製品と区別するため、他社がその形状を使えなくするための標識としての機能です。しかし国内ではすでに類似品は販売されていません。Amazonその他の海外からの通販ではまだ類似品が販売されていますが、そのうち淘汰されると思います。メーカーも商品の保護というよりはブランド力の強化という目的でしょう。立体商標に認められるのは難しく、長く製造し続け多くの人に認知されなければなりません。腕時計の形状そのもので立体商標に登録されるのは初めてとのこと。本当に素晴らしいですね。自社の製品を愛し育て続けてきた結果だと思います。日本のモノづくりはこうあるべきだと思います。多くのユーザーに長く愛されるモノづくりがブランドとなるのです。

この記事を読んでアップし忘れたブログ記事を思い出した訳です。
という訳で、現在の情報で再構成しました。

縁のなかったG-SHOCK

昨年5月、CASIO GW-5000U-1JF を購入しました。

www.casio.com

人生初のG-SHOCKです。もちろん触れる機会は何度もあったのですが、長い間アナログ主義だったのでデジタル時計自体を買おうとも思わなかったのです。

一昨年、CASIO AE-1200WH という安価なデジタル時計を購入しました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00A2EPT8W

デジタル解禁というよりは、デザインがランクル70の内装と似ているからという理由でした。きっかけはともかく私のデジタルアレルギーはすっかり収まってしまったのです。

なぜいまになってG-SHOCKなのか

G-SHOCKはデジタル時計の金字塔でしょう。今でもCASIOの稼ぎ頭です。腕時計は不要と考える若者にもファッションとして愛用されています。頑丈で壊れることなく動き続ける安価な時計は、日本のモノづくり黄金期である1980年代に誕生しました。こんなモノは日本でしか生まれません。私がつくったわけでもないのになんとなく誇らしい。この時代のモノは画期的で後世に残る名作が多く、それだけ日本のモノづくりに熱意があったのです。

デジタル時計は重い針を駆動しないから精度が高いイメージでしたが、電池式G-SHOCKは月差±15秒、チプカシは月差±20秒なのです。日にちは自動で合わせてくれるから、いつの間にか時刻がずれていることになります。アナログ時計なら定期的にカレンダー調整するついでに時刻も合わせてしまうけど、デジタル時計にはその機会がありません。しかも押しボタンでの時刻合わせはすごく面倒くさい。アナログ時計のリューズは素晴らしい入力装置だと実感します。

今回購入したG-SHOCK(GW-5000U-1JF)は、ソーラー電波式だからその煩わしさはありません。

GW-5000U-1JFを選んだ理由

今現在、ひとくちにG-SHOCKといっても非常に多くのモデルがあり全部を把握しているのは一部のマニアだけでしょう。はっきり言って初めてG-SHOCKを買おうと公式webサイトだけ見ても訳が分かりません。正直公式webはあまり見やすいものではなく、自分の欲しいモデルを抽出して比較検討することが難しいです。

これまでG-SHOCKを購入しなかった私は初代G-SHOCK DW-5000Cにもあまり関心はありませんでした。中古のオリジナルを探したこともありません。しかしG-SHOCKの歴史や開発秘話を知ってしまうと初代G-SHOCKが画期的で素晴らしい時計にしか見えなくなります。あれほど好きじゃなかったデジタルも凄くカッコいい。まあ自分の好み・こだわりなんてこの程度なのですよ。

gshock.casio.com

www.itmedia.co.jp

employment.en-japan.com

とりあえず私は初代G-SHOCKと同じスクエアケースモデルしか眼中になかったのですが、それでも最高級46万円のMRG-B5000B-1JRから最安価1.2万円のDW-5600E-1まで、多くのモデルがあり迷います。

文字盤デザインだけを見れば、GW-M5610U-1JF が初代デザインに近いのです。

GW-M5610U-1JF


CASIO公式webページより転載
https://www.casio.com/jp/watches/gshock/product.GW-M5610U-1/

初代G-SHOCK DW-5000C-1A


CASIO公式webページより転載
https://www.casio.com/jp/watches/gshock/support.DW-5000C-1A/

しかしGW-M5610U-1JFは長年の改良・コストダウンで、ケースは樹脂となり裏蓋はビス止めになっています。もちろん防水性能は確保しているし、電池(二次電池)交換は5~10年に一度です。樹脂にタッピングビス止めは何度もつけ外ししているとバカになる可能性もありますが、数回の開閉には十分耐えるはずです。よって寿命を迎えるのはベゼル外装の加水分解のほうが先になるでしょう。

時系列的に購入した後になりますが、少し前にG-SHOCK40周年記念モデルとして初代G-SHOCK DW-5000Cデザインを復刻アレンジしたモデルが発売されました。
DW-5040PG-1JR

www.casio.com

即完売したようですね。

色々悩んでGW-5000U-1JFを選ぶ


CASIO公式webページより転載
https://www.casio.com/jp/watches/gshock/product.GW-5000U-1/

このモデルの中身は前述した GW-M5610U-1JF と同じです。
異なるのは、初代G-SHOCK同じ仕様のスクリューバックメタルケース、日本製(山形工場)ということ。

ウレタンスクエアケースの見た目はほぼ同じです。赤ライン以外はマニアにしか違いは分からないでしょう。しかし価格は42900円もします。(2023年6月値上げ 44000円)もちろん細かい仕様は安価なモデルとは違いますが、時計の基本機能・G-SHOCKの耐震・防水性能はどれも同じなのです。マニア好みのモデルと言えます。



G-SHOCKを購入したのは初めてだったので、標準が分からないのですが、40000円の時計相応の箱に入っています。大人っぽくて開けるとき期待の高まる良い箱だと思います。



近年のG-SHOCKを含むデジタル時計は樹脂時計というイメージが強かったのです。メタルケースは防水・堅牢・恒久的で安心できます。オールド時計マニアは樹脂ケースが信用できないでしょう。樹脂ケースの寿命がくるころには自分の寿命も尽きてるけど、やっぱり所有するならメタルケースなのです。仮に樹脂ケースモデルを選んだとしても使っているうちにメタルケースが欲しくなるのは目に見えてます。

日本製というのも嬉しいです。実際の製品は管理がしっかりしていて製造機械が同じならばどこで製造しても品質は同じです。セイコーダイバーズで製造国による差はないことは知っています。しかし日本で製造された時計ということが所有満足度を上げることになります。ぜひ工場見学に行ってみたいですね。



文字盤の色使いが渋くて大人っぽいのもオジサンにはありがたい。初代G-SHOCKの赤ラインはカッコいいとは思うけど、ちょっと目立ち過ぎだと感じることもあります。G-SHOCKは大なり小なりマッシブで過剰装飾なデザインですから色使いは地味でも十分だと考えます。

実際に使ってみて



実物も凄くカッコよくて、サイズもピッタリ。G-SHOCKはカタログサイズを見るとかなり大きい感じがしますが(縦48.9×幅42.8×厚さ13.5 mm)液晶部分は小さくてベゼルプロテクター部分の外寸なので意外にコンパクトに見えます。私の細腕幅にも収まります。

あえて選んだスクリューバックメタルケースは、見た目はDLC処理がしてあり鏡面なので美しいのですが、付け心地はあまり好みではありません。ツルツルの裏蓋は汗がたまりやすくて気持ち悪くなるし、少し分厚いのか腕への圧迫が気になります。これは個人差があるので参考程度と思ってください。そのうち慣れるかもしれません。


CASIO公式webページより転載
https://www.casio.com/jp/watches/gshock/product.GW-5000U-1/

暗いところでも液晶を見ると(時計を傾けると)自動でLEDライトが点灯するのが便利です。これ地味に凄いですよね。昔はボタンを押してましたが、結構面倒臭くて蓄光式の時計のほうが良いと思ってました。いつから付いている機能か分かりませんが腕時計も少しづつ進化しているのですね。



説明書は実機操作しながら一通り読みましたが、普段はボタンを押すことがありません。電波ソーラーなので時刻調整する必要もないです。

樹脂ボディーは汚れやキズが付きやすいです。定期的にブラシをかけていますが、汚れが酷ければザブザブと水洗いします。金属時計に使っている拭き取りクロスは使いにくいです。まあ樹脂ボディーは消耗品ですから10~20年で加水分解するのでしょう、そのときまで部品が出れば良いなあ。

G-SHOCKが世界中で愛される理由を理解する

購入して一年以上使用しましたが、稼働率が高くかなり使い込みました。とは言え屋外で遊ぶときはダイバーズウォッチが多いので、平日に出社するときにつけていました。ぶつけても樹脂ケースは大きく損傷することはありませんし、ベゼルに守られたガラスがキズつくこともありません。

ケースベルトの溝にホコリが溜まりやすいので、適当に掃除するだけで気持ちよく使えます。毎日の時刻・カレンダー合わせも不要ですし、ゼンマイを巻く必要もありません。サッと取って腕に巻くだけなのでお気軽なのです。アナログクォーツ時計もたくさん所有していますが、定期的に調整する必要がありますから、私が所有している中では最強のズボラ時計になります。忙しい朝はついつい使ってしまいます。

20気圧防水なので水場での作業も問題ありません。ハードにぶつけても壊れることもありません。勝手に時刻を合わせてくれます。暗闇でも時刻が読めます。庶民が気軽に買える価格です。しかもカッコいい。そりゃ世界中で売れるよね愛されるよね。

G-SHOCK沼にハマらないように気をつけなればなりません。