セイコー新製品に思ふ(ダイバーズ・その他編)


こんにちは。
前回の続きです。

watch.akatsume.com

 

セイコーダイバーズ 55周年記念モデル

庶民には縁のない復刻三部作

セイコーが推したいモデルはこれでしょう。

www.seikowatches.com

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ただこの復刻三部作は、お金持ちのマニア向けですね。

ファースト復刻 SBEX009 65万円+税
300mダイバー復刻 SBEX011 70万円+税
600mツナ復刻 SBDX035 45万円+税

上記の3本+スペシャルボックス+オプション
ストラップトリロジーコレクションボックス 200万円+税

ははは。なんだこれ。もう庶民には縁のない世界ですね。

65+70+45=180ですから、スペシャルボックスとストラップ3本とシリアル統一代金が20万円かよ・・・まあ5/22に先行販売されるから、少しの期間ドヤることができるのかもしれんけど、ぼった・・・お布施ですね。

最初のファースト復刻 SBDX019 は35万円+税だったけど・・・ハイビート8L33ムーブメントと耐食性の高い「エバーブリリアントスチール」を使って30万円プラスか。プレミアムが凄いなあ。新しい金属は単価も何も分からないから煙に巻きやすいよね。


ファーストダイバー現代デザイン

こちらが本命ですね。

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写真は下記セイコー公式webサイトからの転載です
https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/sbdc107

 

前回の現代デザイン SBDC051

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写真は下記セイコー公式webサイトからの転載です
https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/sbdc051

このモデルがあるにも関わらず、さらにファーストに近いデザインで復刻したのです。おそらく前回のファースト復刻 SBDX019(忠実な復刻モデル)が速攻で売り切れ、市場ではプレミア価格で取引されていたから需要があると考えたのでしょう。

やはりこの全くイメージの違う針はマニアには響かなかったのでしょう。レギュラーモデルなのでまだ販売してます。

限定スモー SBDC027 の文字盤もファーストをイメージしたものだったので、この針を移植したカスタムも出てきたくらいです。まあセイコーは部品を売ってくれませんでしたけどね。

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文字盤・針デザインをファーストにかなり寄せてきました。しかもわざわざケースも小さくつくり直しています。よほど売れることを確信しているのでしょう。かなり力の入った復刻です。カレンダー位置が適正になったことが良いですね。

6R35搭載で、14万円+税
前回よりも4万円アップです。6R15 → 6R35 でパワーリザーブが70時間になり、ステンブレス・シリコンベルト付きとは言え、ジリジリと値上げされています。

リーク情報によると、SBDC107は5500本限定ですが、以下のレギュラーモデルも出る予定です。
・グレー文字盤・ステンレスベルト 13万円+税
・ブラウン文字盤・シリコンベルト 11万円+税
いずれもコアショップ限定なので値引きは一切ありません。マニアはグレー文字盤待ちかな。

ファースト復刻(忠実な復刻モデル)が買えないマニアは、喉から手が出るほど欲しいでしょう。オリジナルも程度が良いモノは14万円では買えなくなりました。

私のような貧乏人は、他ブランドのオマージュファーストで我慢するしかないのかもしれませんが、やはりセイコー製の復刻が欲しいですよね。



セイコー公式の情報はここまで。


私の本命(その1)

ネット上ではもう次の(7月発売の)モデル情報がリークしています。

私は英語が読めないのですが、どうやら海外向けのセイコーWEBページでカタログが間違えて?アップされていたようです。(現在は削除されてます)

そのカタログの写真が、海外フォーラムにアップされ、某巨大掲示板にも転載されています。色々なモデルがありますが、私が注目するのはセカンドダイバーの現代デザインモデルです。

オリジナルセカンドの状態の良いモノは、とても手が出るような価格ではありません。先日発売されたセイコーの忠実セカンド復刻 SBDX031 は45万円+税ですから、これまた縁のない時計です。セカンドダイバーは好きなのでオマージュセカンドは所有していますが、やはりセイコー製の復刻は欲しい。

ここに写真を転載すると怒られそうなので、話題になっている海外フォーラムのリンクを張っておきます。

https://forums.watchuseek.com/f21/%2A%2Anew-upcoming-seiko-watches%2A%2A-2393034-1583.html


うおおおおおおおっ!!やべえ。
またダサい現代アレンジなら文句だけ書いてスルーするつもりだったけど、これは文句なしにカッコいいよ。

なんだよ。セイコーもやればできるやん。現代デザインとは言え復刻なのだから、基本デザインを大きく変えるのは難しいよね。特にマニアは様式にこだわる保守的な人が多いから受け入れられない。前回のファースト現代デザインとか復刻サムライのように全くテイストの異なる針をポン載せするだけだと違和感しか残らない。小手先のアレンジなんて不要なのです。まあセイコーは低価格品をデチューンすることで差別化してきたのでしょうけど。

45万円の忠実セカンド復刻でも、オリジナルと違うところはあるので、オリジナルと比べる意味はありませんが、大きく違うところを挙げると

・短針が太くなった(多分、今回のファースト復刻と同じ長短針)
・表記が違う
・カレンダー枠がない
・ベゼルの数字フォントが違う
・リューズ位置が違う

もちろんディテールの違いを探しだしたらキリがない。そこが気になるならオリジナルを買うしかない。全体の雰囲気はまごうことなきセカンドです。間違いない。ムーブメントも現代の中堅 6R35 ですし、加工技術は現代のほうが優れているでしょう。当然、潜水時計規格にも準じているから防水性能も段違いに信頼できる。まさに現代のセイコーの技術で製造したセカンドでしょう。

特筆すべきは、オリジナルや忠実セカンド復刻の44mm径よりも2mmくらい小さくなるそうです。今回のファースト復刻といい、ついにセイコーにもダウンサイジングの流れが来ました。嬉しいですね。ひょっとしたらダウンサイジングしたサード復刻も出るのかもしれません。

賛否両論のPSXマークも私は気にならない。昔あった亀戸・諏訪を表すクレストマークや、文字盤の材料を示すSD・ADマークとさして変わらないと思う。45万円の忠実セカンド復刻には付いてなく、この廉価版には付いているということは、セイコーも無いほうが良いと思っているということ。バランス的には、オリジナルの諏訪クレストマークのように、DIVER'S 200m の下にもう少し小さくして配置するとベストだと思う。

問題は価格ですね。リーク情報によると、ステンレスベルトモデルで14万+税、シリコンベルトモデルで12万+税 らしい。上記のファースト現代デザインの価格と同じだから間違いないのでしょう。くうぅぅぅぅ。貧乏人にはきっついなあ。

レギュラーモデル扱いでコアショップ限定らしいので、値引きはありません。しばらく売り続けるでしょうから、お金の工面はしやすい。しかしかなり厳しいなあ。手持ちの時計を売るしかないか・・・ううう。

オリジナルのセカンドは当時(1968年)の定価1万4500円でした。大卒初任給が3万円の時代なので、現代の価格だと10万円くらいでしょうか。14万はちょいと高いけど、現代のセカンドと思えば。新品でセカンドが手に入ると思えば・・・高くはないか。

いやいや初代スモー SBDC001 の定価は6万5000円だったよなあ、ほぼ同スペックの現行スモー SBDC083 でも8万5000円だからなあ。ずいぶん高価な側だよなあ・・・ぼった・・・お布施ですね。これでまたセイコーから良い時計が出てくれば良いか・・・ああファンならば行くしかないよね(笑)

 
私の本命(その2)

今年のセイコーカタログにはこんなモデルもあります。
新作アルピニスト

https://forums.watchuseek.com/f21/%2A%2Anew-upcoming-seiko-watches%2A%2A-2393034-1572.html


うあああああ。キターーーーー!これもカッコいい。

内転方位リングをなくして、38mm径にダウンサイジングされてます。おおーっ!ついにセイコーが覚醒したようです。つい最近までデカイ時計出していたメーカーとは思えません。いい流れです。本当に嬉しい。

ちくしょーー!ホンマカッコええわ。
現行アルピニストについてるサイクロップレンズも無いし、長針が目盛りがキッチリ届いているし、文字盤の質感も良さげ。現行アルピニストと基本デザインは同じだけど、各部品の大きさ・配置バランスがすごく良い。38mm径だからカレンダーの位置もベストです。シースルバッグなのが残念だけど、それ以外で文句言うところが見つからないわ。

このサイズ、このカッコよさ、安心の20気圧防水。完璧なアウトドアウォッチでしょう。キャンプではかどること間違いなし!

あああああああああ。今年はヤバいな。お金が足りなさすぎるよ。

現行アルピニストが7万5000円+税だから、6万5000円くらいかな。6万円切ると嬉しいけど、まあ無理だわな。価格と発売時期が気になります。

 

さあどうする

先日、記事に書いたオリエントダイバー復刻と、NEZUMIのクロノグラフは、申し訳ないが後回しになります。とにかく今は全力で資金を貯めるしかありません。

悩むなあ。2本で20万円だもんなあ。セイコーが本気だすと恐ろしいな。

そりゃセイコーの中にも、上手なデザイナーはいるよね。先日のGSには落胆したけど、
大手メーカーなのだからセンスもそれぞれですよね。安心しました。あとは世代交代を待てば、きっとセイコーは良くなっていくよね。

ダウンサイジングは世界のトレンドだからかもしれないけど、カレンダーを辞めない以上、ムーブメントのカレンダー位置にケースサイズは影響するのです。日本人にちょうどいいサイズの時計が増えると時計選びが楽しくなるね。

今年は国産時計業界にも大きな変化がありそう。このカタログの時計が発売されるとセイコーにも勢いがつくと思う。この勢いでセイコーが独走してくれるとファンとしても嬉しい。