とりとめのない時計話


こんにちは。
ネット巡回しているとこんな記事がありました。

2020時計屋大賞発表

tokeiyataisho.jp

2019年から始まったようですが、どうやら全国の時計スタッフ200人のアンケート投票によって決まるようです。まあノミネートされた27商品から選ぶようなのでずいぶんと偏っている気がします。今年話題になった時計を参考程度に見るには良いのかな・・・時計マニアには物足らない感じもします。TiCTACが主導でやっているようで、売りたい商品が受賞するのでしょう。

大賞はTIMEX オリジナルキャンパー でした。

f:id:shiratsume:20201113184821j:plain
写真はTIMEX公式webサイトより転載
https://www.timexwatch.jp/c/collections/camper-mk1/TW2R13800

元ネタの本屋大賞も「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本」がキャッチコピーです。方向性は同じですけど、時計屋大賞は対象となるお店が限定的で、あくまでTICTAC(で扱う時計)の宣伝でしかないのが残念ですね。


そう言えば、ブログネタとして引用させていただいていたAmazonランキング大賞は2019年からは行っていません。不正やサクラなどがあるから無くなったのかな?鵜呑みにはしませんが、実際に売れた時計が分かって参考になったのですけどね。



突然ですがここでクイズです。

f:id:shiratsume:20201113185044j:plain
この時計はどこのメーカーが製造したでしょうか?

 


正解は。

 

 

original.seiko-watch.co.jp

セイコーでした。

上記写真はセイコー公式webサイトから転載です。
https://original.seiko-watch.co.jp/model-design/model/kx-2b

OEMベースモデルでセイコー銘が入らないけど、キャンパーに寄せすぎでしょう。そもそもキャンパーも軍用規格引用デザインなので、知的財産的には全く問題ありません。昔から売れている時計を似せてつくることは、どのメーカーもやっていることなので、何を今更なんですけどね。ただ最近はコンプライアンスが叫ばれているので、あからさまなのは減ってます。

しかもオリジナルキャンパーよりも文字盤デザインバランス・文字フォントが良くカッコいいので、なんだか複雑な思いです。ミリタリー・ノンデイト・プラ風防でカッコいいけど、丸パクリなんですよねえ。まあベースモデルだからそのまま使うとは限らないし、OEMだからセイコーブランドには影響はないのでしょう。

KX-1A|ベースモデル|セイコーオリジナルウオッチ|腕時計

KX-4A|ベースモデル|セイコーオリジナルウオッチ|腕時計

元ネタはバレバレだけど、カッコいいよねえ。なんで一般販売用のラインアップでもこんな時計つくらないのでしょうね。もちろん丸パクリってわけにはいきませんが、セイコーは長年ミリタリー時計をつくり続けているのですから、オリジナルデザインストックには困らないはずなんです。なぜか自社製品は無かったことにして他社のモデルを持ってくるのがよく分かりません。それともネタでやってるのかなあ?

SD-1H|ベースモデル|セイコーオリジナルウオッチ|腕時計

ミリタリー時計には軍用規格引用という逃げもあるけど、これはなんとも痛々しいなあ。ギリギリを狙った劣化具合もなんとも言えません。もちろん元ネタが素晴らしいからカッコいいけどさ・・・



セイコーと言えば。

チタンダイバーズ、通称ショーグンがモデルチェンジしていました。

f:id:shiratsume:20201113185945j:plain

写真はセイコー公式webサイトから転載です。
https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/sbdc129


正直、私はショーグンにあまり興味がありませんでした。3時リューズ、ベゼルのメモリ、インデックスのカタチなどがサブマリーナ寄せのデザイン。チタン外装だけが特徴のダイバーズという印象でした(旧モデル)

旧モデルの当時の価格も高く120000円でした。同じムーブメント(6R15)を搭載したダイバーズのSBDC001(スモー)が60000円でしたからチタン外装なだけで割高感がありました。

プロスペックマークができた頃にマイナーチェンジされ、SBDC007 → SBDC029 と品番が変わり、文字盤にXマークが入りました。価格も132000円に値上りします。

今回のモデルチェンジで、160000円になりました。もはや私の手に届くダイバーズではありません。ははは。他の6R復刻ダイバーズの価格が爆上げだったので、チタン外装との価格差は縮まったように思えます。まあ6Rダイバーズと考えると割高感しかありませんけど・・・

文字盤・針はシャープでモダンになりました。ケースとベゼル形状の変更は無いようです。ベゼルインサートはアルミかな?これだけ高額ならセラミックとか削り出しの凝ったモノかと思いましたが、普通のアルミ印刷に見えます(未確認)そしてサファイアにサイクロップレンズ・・・か。私はレンズいらない派です。

f:id:shiratsume:20201113190710j:plain
写真はセイコー公式webサイトから転載です。
https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/sbdc131

久々のホワイトダイバーズです。少し前にSTBR021がありました。白文字盤のダイバーズは視認性は良くないけど、爽やかで夏でも涼しげに見えるから好きです。あまり売れないからなのかどこのメーカーも設定されることは少ないですね。

この価格では私には縁がありませんから、新しいデザインのシリコンベルトの価格でも調べてみます。ショーグンのラグ幅は22mmなのでボーイなどに流用できます。中留もチタン製のようなので高価そうですけどね。



最近は時計も買えてないし、ネガティブネタばかりですね・・・ディスりたいわけではないのですけど、一言物申したくなるのはオジサンになった証拠です。メーカーも販売店も生き残るために一所懸命にもがいているのです。多少カッコ悪かろうと社員を養うために動き続けているのです。それを素人ブロガーが好き放題書くのは恥ずかしいことだと思うけど、こんな話は商業誌には載りませんから流し読みしていだけると幸いです。