こんにちは。
年度初めでバタバタとしております。
コロナウィルスの影響なのか、パッとする時計ニュースもありません。
今日は時計書籍ネタをいくつか。
ずっと絶版でプレミア価格だった、「セイコーダイバーズウオッチ進化論」が増版されたようです。
ムックとしては少々高価ですが、ダイバーズウォッチをここまで掘り下げた書籍はほとんどありませんから、内容は間違いありません。ただし専門的な話もあるので、全てを理解するのは難しいです。何度も読んで少しずつ理解を深めていく書籍です。
私は発売されて即購入しました。なにしろ著者は実際にセイコーの時計を開発された 徳永幾男 氏ですから買わない理由がありません。欲を言えばセイコーダイバーズの歴代モデルと歴史についても解説があれば嬉しかったですね。この書籍は技術的なことがメインです。
このタイミングで購入しておかないと、絶版になると倍以上のプレミア価格になってしまいます。おそらく値崩れしない程度に転売屋も動きますから、ダイバーズに興味がある方は、早めの購入をオススメします。お取り寄せのようなので、納期は少しかかるようです。
同じく徳永幾男氏のムックが少し前に発売されました。
これもすぐに購入しようと思ったのですが、本屋で立ち読みしたら買う意欲が萎んでしまいました。まあなんというか現行GSのカタログでした・・・オールドGSのことはほとんど載ってないし、写真も解像度が低くやっつけ感があります。なんだろうこの残念感は。
技術的な話は、下記絶版ムックや上記のセイコーダイバーズウオッチ進化論の焼き直しのようで既視感があります。
うーん。これは買わなくていいかな・・・
本屋でも余ってるし、絶版になればそれなりにプレミアが付くかもしれないけど、内容的には現行GSが好きな人が買えば良いのかな。
同じ出版社の同じシリーズの同じ著者のムックですけど、内容にずいぶんと差があるのですね。最近は中身も見ずにネットで書籍を買うことも増えてますが、本屋での立ち読みも役に立ちますね。
セイコーの歴史を知りたいならこのムックが今のところベストだと思う。
しかしすでに絶版で凄いプレミアついてます。1999年発売で定価2300円でした。もう20年経つのですが、これ以上の書籍はいまだにありません。
増版してくれると嬉しいけど無理なのかなあ。結構売れると思うのですよ。もしくはこれを超えるような書籍を書いてくれる人がいたらなあ・・・セイコーの協力なしには無理な企画になりますけどね。
技術的なことや個々のモデルの解説ならトンボ出版の書籍ですね。
この2冊で1960~70年代の主な機械式オールドセイコーは掲載されてます。もちろん載ってないモデルもたくさんあるのですけど、それを探して自分で研究するのも楽しいですよ。トンボ本も完璧ではありません。しかしマニアがする話の基準になる書籍ですから、少々高価ですけど間違いはありません。
たかが個人ブログですが、文章を書いていると分かることもあります。クオリティの高い記事を書こうと思ったら、裏付けとなる情報を集めたり、考察したり、データまとめたりと、すごく手間がかかります。
商業的に考えると、時間的な制約もあるでしょうし、取材などのコストも無限にあるわけではない。しかも腕時計なんてマイナーなジャンルではたいして売上も期待できません。だから景気の良かった昔のように余裕はないのです。時計の写真はネットからの転用やメーカーからの借用。わざわざ時計を撮影することはないのでしょう。もうメーカーにも当時の資料は残ってないのかもしれません。当時の技術者もご高齢で取材も難しくなっているのかもしれません。想像しただけでも凄まじい手間がかかりそうです。
これからは時計の書籍が出版されるだけでもありがたいと思わないといけないのでしょうね。もう出ないと思っていた、リコーのトンボ本も昨年発売されました。すごく嬉しかったです。高価だけど欲しがる人も少ないでしょうから仕方ありません。もうこれ以上の書籍は出ないでしょう。
時計などのマイナージャンルの本は、出版された時が勝負です。あとから買おうと思っても、絶版になればすぐにプレミア価格になってしまいます。そんなに売れているわけではないから増版もなかなかされません。買い逃すと数年単位で待たなくてはならないのです。